誰かに言われた事を、忘れずに覚えている事はないだろうか。どうでもいい出来事は記憶から消えるよう、脳が必要か判断して、脳内に保存するかどうかを決めているらしい。一時記憶に入っても、貯蔵記憶されるかどうかは、脳に任せるしかない。
そんな記憶を遡る。ある集まりでの、この一言をいつまでも覚えている。「すっごい考えて、発言してるよね」である。この言葉だけ聞くと、良い言葉なのか判断しずらいかと思うけど、ぼくにとっては大切にしたい言葉だ。
みんなで、ある人の今後についての人生相談に乗っていて、その話の中で貰った言葉。自分に対しての客観的な評価だった。その場をポジティブに、「なるほど〜」とさせる事ができた。発言して良かったと思える一瞬だった。
なぜ、これが大切か。自分は人と関わる際、なかなか積極的に発言できないから。自分が発言して、その内容が評価された事はとても嬉しい出来事。また、アドバイスが人の役に立てたという事実が何とも良かった。やはり人間は役に立てた時に喜びを感じる。
これが、ぼくを後押ししてくれる大切な言葉。言った方はあまり何も考えないでの発言だろうけど、こちらはよく覚えている。発言しなかったら、「何を考えているかわからない人物」で終わる。発言していく努力を惜しまない為の、ぼくにとっての、大切な言葉だ。
みんなそれぞれ、自分にとっての大切な言葉を脳内の記憶の奥にしまっているのかな。みんなに聞いてみたい。