写真| sigma dp2 quattro
花を部屋に飾る。とても素敵な行為だ。たった一輪の花が空間をなごませてくれる。そんな発言をしておきながら、あまり我が家では花を飾る習慣は今までなかった。花はいつか枯れてしまうもの。だから避けてきた。
ある日、4歳の子供から「公園で咲いている花を家に持ち帰りたい!」と依頼を受ける。困る父親のぼくはこう答えた。「公園で誰かが植えている花は、持って帰れないんだよ。」代替え案として、花屋さんでお花を購入することにした。そんなきっかけで出会ったのが、クルクマの花。
花屋さんに着いて、好きな花を子供に選んでもらった。「これ!」と、直感で選ぶ長男。持ちかえり、花を部屋に飾る。不思議と気持ちが和んだ。そして観察する日々が始まった。
『花は枯れる少し前の瞬間が一番美しい』
花を見ながら、ある写真家さんの言葉を思い出す。うん、そのとおり。葉っぱが若干、変色するかどうかのギリギリが一番美しかった。
花言葉『あなたの魅力に酔いしれる』のクルクマに出会えたことを、嬉しく思う。