キバナコスモス | CONTAX T2 (PORTRA 400)
生と死が、とても近い存在であることは、ずいぶんと経ってから知った。
生きること、死ぬこと。
表裏、白黒。
反対語のように、生と死が存在する。
死を知ったのは、いつだろうか。
祖父の死。友達の死。愛犬の死。
死ぬことは、もう会えなくなること。
とても、かなしいこと。
生を知ったのは、いつだろうか。
子供を授かってから。大人になってから。
いいや、もっと早く知っていた。
死が生を教えてくれていた。
子供は素直に聞いてくる。
どうやって死んだの?
どうやって産まれたの?
この質問は、同じ意味かもしれない。
死への興味は、生きている証。
人には、いつか終わりがくる。
そしてきっと、また始まっていく。