PENTAX67Ⅱ + SMC 105mm / PORTRA 400

日々を忙しく過ごしていると、「今を生きていること」を忘れます。こういう言い方は分かりずらいですね。言い換えると、目の前で繰り広げられている素敵な出来事を認識できないまま、歳だけを重ねてしまう。それは、寂しいことなんじゃないかなって思うんです。

生きている「今」が本当に大事だなって最近、痛感しています。予想できない未来のことや、変えられない過去のことばかり。頭の中でしゃぼん玉のごとく浮かんでは消える。それの繰り返し。どうやら、人間の脳はそういう思考回路になりやすいようです。現在に頭のメモリーは使わずに、どこか遠くを見てしまう。意識しない限り、しっかりと今を生きることはできない。

なぜ、そんなことを思ったのか。僕の場合、子供が放つ言葉で意識しました。言葉が急激に進化を遂げている長女を見て驚く。いつのまにか言葉として成立している。このままだと一瞬で大人になってしまう。二歳三ヶ月の長女が話す言葉は今しか聞くことができない。

日々を記録する、その瞬間をしっかりと認識するにはどうすれば良いか。それは言語化。「可愛い」と思うことや、「面白い」と思うことをノートにメモするって習慣が素敵だなって思いました。(子供の夢中を止めない小さな習慣より)

最近、面白いと思った子供のエピソード。トイレに一緒に入りたがること。拒否すると激怒する。今日は早朝から「へんな、ひとー」と朝一番に「おはよう」の代わりに登場したこと。こんな何気ない日々を言語化してノートに書き込む。それだけ。

今をしっかりと認識して、ちゃんと残す。言葉に変換しておく。いつでも振り返ることができるノートは自分への宝物を贈る作業。さて、やってみようと思います。