氷水の入ったバケツに手を入れる。地面に水をぽたぽたと流しながら、冷えた缶ビールを取り出す。
夏に良く冷えたビールを飲むのが好きだった。キャンプに行って、スーパーでビール缶を買い込んで、バケツに氷を入れて冷やしておく。それを友達みんなに配る。プシュッと、アルミ缶が音を奏でる。
お酒は、飲み方さえ間違えなければ、おいしい。そして、楽しい場所と相性が良い。だから、やめる理由は存在しなかった。けれど、やめた。
正直、自分でも驚いている。なぜやめた?俯瞰して考えた。お酒をやめることは、自分の未来に大きな影響を及ぼすのではないかと考えた。「飲まない人生を送ることで、未来が変わってくる」と。
お酒をやめると、得られるもの。
得られるものを箇条書きで上げてみる。
- 体調改善
- 軟便の完治
- 消化日が無くなる
- 腰痛の改善
- 睡眠の向上
- 定刻に起床
この中で注目したいのは、お酒をやめることで得られる「生活のリズムを保てること」だ。
アルコールを飲んだ後、体調はどう崩れるのでしょうか。私のケースをご紹介します。

飲んだ翌日は、眠気に襲われます。昼寝をしたい。今すぐ寝たい。そんな、残念な一日を過ごす。仕事中、たびたび意識を失いかける始末。(ちゃんと働け)翌日にも尾を引いて、疲れをどんどん蓄積していきます。これを機に、生活のリズムが、崩れてしまう。これを改善するのには少なくとも、1日はかかります。
一般的に人は、お酒を飲むと疲れます。(世の中には疲れない方もいて、個人差あります)体内に入ったアルコールを消化するため、からだは働くので疲れる。ここでからだの変化として現れてくるのは、胃腸の不調。すこし雲行きが怪しくなる。
その先に待ち受けているのは、腰痛です。あまり意識していなかったけれど、お腹と背中は近いので、アルコールの影響を受けやすい。腰は身体の要です。生活をする上でここが痛いと、本当につらい。
お酒を飲んだ次の日の思考はこうです。「まあしょうがないよね、昨日あれだけ飲んで楽しかったから。少したてば治るよね」と。しかしながら、そこに「待った!」をかけたのです。

未来を変えるために、お酒をやめる。
自分のこれからの未来に投資する。毎朝、早起きして、時間を確保したい。腰の痛みに怯えて生活したくない。ただひたすら頭が回らず、ぼーっとする消化日なんて無くていい。そんなことを考えた私には、お酒をやめる必要があったのです。
お酒を飲まなかった翌日は、目覚めが格段に良い。朝スカッと起きると1日が変わります。夜中もよく眠れるから早起きができる。この習慣が欲しかった。
毎日、晴れやかな気持ちで生活するために睡眠の質を上げる。
睡眠の質を向上するには次の3つが重要になってきます。
- お酒を飲まない
- 前日に食べ過ぎない
- 適度な運動
Whole Foods Market 代表ジョン・マッケイ氏が、この事柄について語っています。彼は30年前にアルコールをやめておけば良かったと述べています。これはお酒をやめたい人に届いてほしい記事。彼はいま71歳なので、41歳にやめたかったというお話です。やめるなら、年齢は早いほど良い。
アルコールをやめることで失うことは?
飲み会に行ってもお酒を飲まない。周りの評価はどうなるか。「付き合いが悪い」という認識を与える。対処法としては、「お酒を飲まない人」という価値観を周りの人に周知させること。
人によっては、飲み会には参加しないという選択肢を選ぶことが多くなるはず。お酒をやめたのに、お酒の誘惑と戦うことになる場所にわざわざ顔を出すことになるのは、避けたい。しかし、これは新たな交流の場を失うことに。
そんなときは、個人的な食事会には積極的に参加することをおすすめします。重要なのはそこで「自分はお酒をやめた」ということを宣言できる人の集まりであるかどうか。飲み会に参加した方が、会話から仕事の幅も広がる可能性はあります。全ての誘いを断るのも考えもの。理解ある人と食事を楽しむことは、人生の豊かさと繋がります。
アルコールをやめた反動は?
アルコールをやめたことでチョコレート・ビスケットなど、糖質を含む商品に手を出すことになりました。何か口が寂しい。からだの正直な反応。こちらは糖尿病などのリスクもあるのでほどほどに、定量を決めていきたいところ。

まとめ
いかがでしょうか。アルコールをやめてみたいとお考えの方の参考になれば幸いです。お酒を人生の楽しみとしている人は、それで良し。人それぞれの幸福の価値観なので、どちらも正解。
重要なのは、自分の未来を考えて、今の行動を精査しているか。今一度見つめ直していただく、きっかけになればと思います。
みなさん、良き、アルコールライフを!
アントニー・ゴームリー「ボディ・ポリティック」展
会場|White Cube Bermondsey(ホワイトキューブ・バーモンジー)
会期|2023年11月22日 ~ 2024年1月28日(期間終了)
Antony Gormley, “Body Politic”, White Cube Bermondsey, 22 November 2023 – 28 January 2024.
© Antony Gormley. Courtesy White Cube.