crying woman covering face with hands in cemetery
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Photo by Meruyert Gonullu on Pexels.com

赤ちゃんはよく泣く。幼児も、まあ泣く。大人になってからは、あまり泣かない。ぼくが最近泣いたのは、夢の中だ。

わりと大きくなってからの泣いた記憶は、高校生の頃。部活動で硬式テニスを本気でやっていて、ダブルスという二人ペアで行う種目での試合の後。二人で本気で闘った。その結果、負けた。悔しさの中で涙が出てきて、同じペアの友達と、コーチの前で泣いた。泣いた後、少し清々しい気持ちになったことを覚えている。

あとは、友人を亡くしたこと。大学生の頃だった。なぜ彼がこの若さで旅立たなければならなかったのか。ああ、あの時一生分の涙を流した気がする。以降、ぼくは泣かないように自分で自分をコントロールしてきた。泣く事が悪いとは思わないけど、悲しい事が、また続いてしまうような気がして。

最近、泣く夢を見た。現実世界で泣くことを制限するから、夢の中で体が反応して泣いたのだろうか。

調べたら泣く夢は、ポジティブな象徴らしい。もっと泣いても、いいのだろうか。そういえば、ポジティブに泣く事として、『嬉し泣き』っていうのもある。今までの人生で一度だけ、体験したことがある。

それは、長男が産まれたときの事。出産に産院で立ち会い、無事に出産。ほぼ徹夜だったその足で家に帰り、畳の部屋にゴロンと横になった。すると、自然と涙が溢れた。

これは、体が自然と反応した『嬉し泣き』だった。ポジティブに、泣く事ができるのは幸せな事だと思う。

体に身を委ねるのも、案外ありなのかな。ぼくは、普段は泣くのを我慢している。