両親は、たくさんの習い事をさせてくれた。水泳、書道教室、ピアノ、運動教室、などなど。自分で「やりたい」と志願して、願いを叶えてもらったものと、気がつくと習っていたものと、それぞれある。どれも今思うと当時の教えてくれた先生の顔が思い浮かび、懐かしくなる。
ぼくは、子供の頃に両親にしてもらった習い事を、同じように自分の長男にも与えたいと思った。4歳の初めての習い事だ。何がいいだろうかと考えた。生きて行く中で、絶対に必要だと思う能力なら大きくなっても文句はないだろう、そうだ、水泳だ!「これはやってて損はないでしょう〜」と妻と話をして、体験教室に連れて行く事に。
コロナの影響からか、体験中は保護者が見守る事が出来ず、「楽しんでね」と送り出した。時間は1時間だったので、少し時間が空いたから、喫茶店でも行こうかと妻と2人の時間…と思いきや、喫茶店でコーヒーを注文してまもなく電話がかかってきた。どうやら号泣して、水泳どころではないとの連絡。注文したコーヒーを一気飲みして、水泳教室に戻る事に。汗
見に行ってみると、ガラス越しに、何事もなく列に並び、先生の話を聞いている長男。どうやら少し落ち着いた様子だ。「大丈夫かもしれないですね」と水泳教室の方がアドバイスをくださった。
教室が無事終わって、お着替え。とりあえずお疲れ様。「楽しかった?」と聞くと「楽しかった」と答える長男。また行く?の質問には、「いや、行かない」とのこと。笑
どうやら、4歳の長男は、まだ1人で何か習い事をするよりも、家族みんなの時間を過ごすことを望んでくれているよう。長男が大きくなってから聞かせてあげたい話のひとつだ。